製品・サービスの環境負荷低減
電線・ケーブル事業
製品の環境負荷低減のため、設計段階から安全性、難燃性・低発煙、リサイクル性等の環境適合性を考慮した製品開発を行っています。電線・ケーブル事業においては以下の事項を遵守しています。
安全性 | 塩素等のハロゲン物質を含まないため、燃焼時にダイオキシンや毒性の強いガスが発生しません。 |
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難燃性・低発煙 | 難燃性を有しているとともに、燃焼時の煙の発生量が少ないため、火災時の安全性が確保できます。 |
リサイクル性 | マテリアルリサイクル、サーマルリサイクルが可能です。 |
耐薬品性 | 絶縁体にポリエチレン系樹脂を使用するため、優れた耐薬品性を発揮します。 |
製品・サービス事例
エコ電線・ケーブル
- 600V 難燃・可とう性架橋ポリエチレンエコケーブル〈かるまげ®(KM-CC)〉
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「エコ電線・ケーブル」は、従来の塩化ビニルと同等の難燃性を保持しながら、ハロゲン元素や鉛等重金属を含まないリサイクル性の高い被覆材を使用した電線・ケーブルです。
エコ電線・ケーブルである本製品はハロゲンフリー・発煙濃度150以下の特性を持ちます。RoHS(10物質)に関して含有はありません。- 「かるまげ」は日本で登録されたタツタ電線株式会社の商標です。
環境負荷低減に貢献する電線・ケーブル
- 高力線・耐屈曲イーサネットケーブル
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独自配合の合金線を使用することでケーブルの長寿命化によりトータルコストを削減できるほか、材料削減による環境負荷低減につなげられSDGsにも貢献しています。
電子材料事業
電子材料事業では、設計段階からハロゲンフリー・RoHS適合・UL規格等の環境適合性を考慮した製品開発を行っています。
ハロゲンフリー | 塩素等のハロゲン物質を含まないため、燃焼時にダイオキシンや毒性の強いガスが発生しません。 |
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RoHSに適合 | 環境や人体に悪影響を与える特定有害物質である「鉛、カドミウム、水銀、六価クロム、特定臭素系難燃剤のPBB、PBDEおよびフタル酸類の4物質」を含みません。また、鉛フリー半田を使用するリフロー加工にも対応しています。 |
UL規格を達成 | UL94規格とはアメリカの燃焼試験規格で、VTM-0は薄型プラスチック垂直難燃性、V-0は垂直難燃性の試験を指します。当社は、UL94燃焼クラス VTM-0を達成した製品を開発しており、安全で耐燃性に優れた製品を提供しています。 |
製品・サービス事例
- 車載向け高耐熱シールドフィルム〈WILMINA® SF-HR8600-C〉
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高周波、高耐熱性が求められる車載センサー用途に適したシールドフィルムです。車載用途では特に高温での耐久性(125℃×2,000時間)が重要視されます。多数のセンサーが搭載される環境負荷の低い電気自動車への採用検討が本格的に始まっています。UL94燃焼クラス VTM-0を達成。ハロゲンフリー、RoHSにも適合しています。
- 「WILMINA」は、日本とその他の国で登録されたタツタ電線株式会社の商標です。
- 高周波向け薄型銅箔シールドフィルム〈WILMINA® SF-HF3900R2-C〉
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圧延銅箔を用いた高シールド特性を有する高周波・薄型銅箔シールドフィルムです。従来製品であるWILMINA® SF-PC®3300-Cから薄膜化することで使用材料の低減を図り、かつ、低吸湿材料を用いることで部品実装前のベーキング時間の短縮を実現するなど、環境面に配慮した製品となっています。UL94燃焼クラス VTM-0を達成。ハロゲンフリー、RoHSにも適合しています。
- ビアフィルペースト(金属溶融型)〈MPA500〉
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プリント配線板の層間接続材料として使用されているビアフィルペーストです。ドライプロセスでの加工が可能であり、180℃以下の低温で硬化ができます。半田と同等以上の接続信頼性を有していることから半田代替材としても注目されています。採用ユーザからのコメントでは従来のめっきプロセスと比較しプリント配線板製造過程における二酸化炭素排出量を4割削減できているとのお話をいただいています。
その他事業
タツタ電線グループは、独自技術を応用した製品ラインナップや豊富な経験を活かし、お客様の事業所や作業場等の環境保全に貢献します。
製品・サービス事例
- 漏液検知センサー 〈AD-BFL〉
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優れた難燃性、耐薬液性を有する漏液検知センサーです。漏水位置検知器と組み合わせることにより、漏液箇所の検知が可能で、データセンターや薬品工場等における資産保護や早期復旧による水資源の有効活用等環境保全に貢献します。また漏液検知後拭きとるだけで復帰が可能なため、省資源化にも貢献。RoHSにも適合しています。
- タツタ環境分析センターの環境分析事業
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1970年代の公害問題の顕在化にあわせて設立したタツタ電線の環境分析事業。環境分析事業を担うタツタ環境分析センターでは「Ecological & Socially Positive Companyの実現」を掲げ、事業活動を行うことで地球環境や労働環境の改善につながるという企業姿勢を示しています。大気・水質等の各種測定・分析だけでなく環境アセスメントや土壌汚染調査等を通して、種々の環境問題解決に貢献しています。
- ESGに関するお問い合わせ
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総務人事部Tel.06-6721-3331