アスベスト分析
「アスベスト」とは天然に産する蛇紋岩系及び角閃石系の繊維状鉱物のことで、「石綿」とも呼ばれ、非常に細かい繊維状の物質です。その特性は、耐火・断熱などに優れており、また、安価であったことから、学校・体育館・工場・屋内駐車場・ビルのボイラー室及びエレベーター室の天井などに幅広く使われていました。また、外壁材や断熱材として一般家庭にも数多く使われていました。
アスベストは構成成分や成分比率の違いにより6種類に分類されます。
- クリソタイル
- アモサイト
- アクチノライト
- クロシドライト
- トレモライト
- アンソフィライト
アスベストによる健康障害の予防措置は、「除去」・「封じ込め」・「囲い込み」の3つがあります。これらの予防措置を実施するにあたり、使用されている建材・吹き付け材などのアスベストの有無、含有量の測定が必要になります。
当社は事前調査から吹き付け材、建材、気中濃度のサンプリング・測定分析・対策工事まで一貫体制を整え、アスベスト対策を強くサポートしています。
- アスベスト分析の事例
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吹付け材: ビルの機械室、電気室、ボイラー室の壁、天井、エレベーターホール、駐車場の壁、浄水場ポンプ室の壁、民家の天井裏
建 材: 学校の通路、教室、体育館の壁・天井、病院の通路・壁
気 中: マンション、戸建て住宅の環境調査、建屋工事に伴う作業環境測定、ビル解体工事に伴う環境調査
主要分析機器
- 偏光顕微鏡
- 位相差顕微鏡
- X線回折(XRD)